プレゼント

湯灌のお仕事に就いて、初めてのお給料で両親にプレゼントを買いました。
西宮ガーデンの阪急で買った、父母お揃いのキーケース。
本当に他愛もないものなんですけど。

初任給なんだから、何かプレゼントをしないと!
って決めていたわけじゃないんです。
誕生日とかクリスマスとかにはいつも何かプレゼントしてるから、
両親に何かを贈るのに特別な感じってないんですよね。
「あ、初任給もらったから何か買って帰ろう」くらいの軽い感じです(笑)。

でも両親はすごくびっくりして。
初任給ってやっぱり金額が多くないイメージがあるからか、
「ホントにくれるの?! ありがとう! 一生使うね~!」
みたいに喜んでくれたんです。


このお仕事に就いてから、
“亡くなることでの永遠の別れ”について真剣に考えるようになりました。

昨日まで元気だったのに、けさ急に逝ってしまった、なんて話もご遺族の方からよく伺います。
だからこそ私は「与えられた今日を精一杯生きよう」と思いました。
いま生きている私なんだから、いま出来ることを一生懸命やらなきゃ、と。
そして肩ひじ張って意識しているわけではないですが、
自分の近くにいる大切な人に「ありがとう」という気持ちを、
もっと素直に伝えなきゃ、とも思っています。

明日もこの人はここに当然いるんだろう、と思って接してちゃいけないな、って。
ご遺族の方は、ご遺体に取りすがって「今までありがとう」って涙を流してお伝えしています。
そういうことって本当は、生きているうちに伝えたいですよね。
目を見て。たくさん。笑顔でね。

 

一覧に戻る


×