12/3という日・3

2018/12/19

1億5千万人プロジェクト、担当・松井です。

 

早速ですが『12/3という日』続編です^^

2016.冬

どんどん痩せてしまった茶トラ。

うまく噛み合わない夫婦。

お互いに苛立ちと不安で葛藤していただろなって思います。

歩くのもやっとの茶トラ。

なんであの時『私は頼んだんだから』なんて意地を貫いたんだろう・・・

時間の取れない夫。

お互い心配は募るのに。

排泄も思うようにトイレでできなくなった茶トラ。

どうして病院に連れて行かなかったんだろう・・・私の馬鹿・・・最低。

 

2016.12.3

その冬は何故か私は床暖もつけていなかった。

何故かその日、ヒーターもつけていなかった。

今も目に焼き付くその場面。

TVボードの前でちょこんと座り込んでいた茶トラ

向かい合うキッチンにいた私。

茶トラが立ち上がろうとした瞬間、脚に力が入らなかったのかパタッと。

『あ、もう今日なんだ・・・』

瞬間的にそう思った私。

近づくと排泄を失敗したあと。

すかさずウェットティッシュで毛についたものを拭き取る。

床を拭く。体を拭く。

拭いても拭いても汚れが取れなくて何度も拭く。

・・・

・・・最低、私・・・

・・・

何だか体が冷たい・・・低体温になってる・・・

そう気づいたのに汚れないように体の下にタオルを敷き床は寒いだろうとソファーの上に移動させる。

体にタオルを掛け少しでも体温が下がらないように。

・・・私の馬鹿・・・

床暖、あるじゃん。

ヒーター、あるじゃん。

・・・私の馬鹿・・・

何故だろう。

その日の私はそういうものが全く頭に浮かばなかった。

 

もう呼吸をしているのかどうかも分かりづらい状態。

 

子どもたちが心配してる。

寄り添ってさすっては

『あ!今動いたよ!』

寄り添ってさすっては

『あ!今目を開けたよ!』

 

『もう今日が山場になると思う。

体もこんなに冷たくなってしまって。

ごめん、お母さん・・・本当にごめん。

どうする?

このままみんなで見守っていることもできるし

病院で動物の先生に診てもらうこともできるよ。

ただ病院へ行っても難しいと思うよ。

みんなはどうしたい?』

 

私の問に、子どもたちはすかさず

『病院、病院!病院行ったらきっと治してくれる!

病院へ連れて行く!!』

 

夫は仕事で不在だったので子どもたちと動物病院へ。

診察。

先生に叱られる・・・そんな事思ってた。

最低・・・私。

 

もうキャリーから出してあげることさえはばかれる私。

 

先生はもちろん点滴の継続が難しかったのかとか聞いてきた。

そして、

『低体温状態にある。とにかくこの状況を改善させることと点滴をしましょう。』

待合室で待つ。

騒ぐ子どもたち。

苛立ちと不安の私。

診察室から先生が出てくる。

『低体温状態を回復させることと点滴をしています。

このまま呼吸が止まってしまうことも十分にありえます。

このまま病院でお預かりし治療を続けることもも可能ですし、お家で見守ることもできます。

どうしますか?』

 

私たちの結論は、

『病院で治療してほしい』

でした。

 

診察室にいる茶トラに

『頑張って!大丈夫、お家に帰れるからね!頑張って!』

みんなで声を掛ける。

すると

・・・

『にゃー』

・・・

か細いか細い茶トラの返事。

・・・

ごめん

・・・

本当にごめん

・・・

『頑張って!すぐに迎えに来るよ!』

 

そして病院をあとにした。

 

 

 

 

 

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